北海道札幌発の天然藍染工房「AIZOME ZABO」です。伝統と新しさを兼ね揃えた藍染サービスを提供します。

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藍染坐忘

藍染とは To deepen one's knowledge of indigo dye
すくも

藍は春に種を蒔き、夏に刈り取って乾燥させる。それに水を加え、3ヶ月間くらい寝せこんで発酵させ、「すくも」と呼ばれる染料になるまで約10ヶ月の期間を要します。阿波藍保存図鑑の「たで藍」の栽培に ついて記載致します。当時の栽培方法を白字で、現在の栽培方法は黄色字で記載してそれぞれ比較できるようにしております。

藍の栽培手順

藍の種まき

藍の種まき

藍の種子は微粒だから畑は必ず細土でしかも相当の深さが必要である。または牛馬でコロを曳くなどして粉砕細土化する。種蒔は節分前後。
<現在>
藍の種蒔きは3月上旬の大安の日を選んで行う。この頃は南方からツバメが帰ってくる時期でもある。藍の種は2mm位の大きさである。1㎡当たり7gを苗床にまんべんなく敷き、防雀網を張る。
藍の種まき

苗床の間引き

苗床は暴風のためムシロで西・北を囲い、発芽するとウネの間に枕木を置き、この上に梯子をのせ、梯子の上に板を敷き、さらにムシロ敷くなどして、その上に座して間引きと同時に除草もする。
<現在>
1ヵ月後、苗が2~3cmになった頃、2cm四方2~3本残るよう間引きを行う。
苗床の害虫駆除

苗床の害虫駆除

毎朝まだ夜露の乾かないうちに、苗上にムシロを掛けると、虫は皆ムシロに這い付くので、ムシロを取り除いて桶中に払い落として駆除する。
<現在>
現在は薬剤散布。
苗床からの採苗

苗床からの採苗

苗床に散水して土壌を柔らげ、しかるのち本畑への苗を採り、700本~800本を1肥としてワラで束ね本畑へ運ぶ。
<現在>
種蒔きから2ヶ月後、定植間近の苗は20cm位に成長している。4~5本をひとまとめにして抜き取り、手頃な大きさにになるようワラで束ね本畑へ運ぶ。
活着を良くするため、すぐ水に浸け、根に水分を保たさせて本畑に運ぶ。
本畑への移植

本畑への移植

移植する畑の前作は殆どが麦である。この間に約2尺5寸を隔てて10本宛てを植え、土を覆いハダシ足でその上を踏みつけてから肥料を施す。
<現在>
本畑は堆肥や石灰等を散布しよく耕転しておき、80cm間隔に畝(うね)溝を作る。準備した苗を40cm間隔で、1株4~5本ずつ定植する。
通常4月下旬から5月上旬にピークを迎える。
前作麦の刈取

前作麦の刈取

本畑移植当時は麦畑であるが、麦が熟して刈取ると茶褐色だった畑は一転して藍で緑化する。
<現在>
現在は麦作はしてなく、専用藍畑としているのでこの作業はなし。
藍畑の根寄せ

藍畑の根寄せ

牛または馬力で麦の株根を掻返し、その土壌を細砕して藍の根に寄せ掛ける。
<現在>
株の根元に土を寄せて大きく育つのを助けると共に倒伏を防止する。
潅水

潅水

水路ある畑は図の如く桶、ない場合 は野井戸に鏡立を立て、釣瓶で潅水するが、断然後者の場合が多い。
<現在>
日照りの続く時は、それに応じて潅水をする。
施肥

施肥

明治初期肥料は関東の干イワシ・マスを上品とし、油粕(綿実または菜種)・肥前五島産の干イワシ・マグロ粕・北海道のコマヘを次とした。施肥に当たってはこれらのものに土肥(堆肥)を混ぜて施した。
<現在>
現在は化学肥料を施す。
本畑への移植

本畑への移植

手箒で小篭に掃き込み、これを集めて土中に埋め、若しくは焼捨てる。
<現在>
アブラ虫・アイゾウ虫等が多発するのでEPN、ランエート等を適宣散布する。
藍葉の収穫

藍葉の収穫

開花直前、当日の午後から、鎌で刈取り、2尺縄でおよそ3株を1肥とし束ね、馬で納屋に運び入れる。
<現在>
藍の収穫作業は、梅雨のあけた晴天の日を見計って行われる。
6月下旬より7月上旬に「一番刈り」を行い、7月下旬から8月上旬に「二番刈り」を行う。
現在は専用の機械を使って収穫できるようになっている。
藍葉の夜切

藍葉の夜切

刈取った藍葉は、その夜のうちに鉈で約5分位に刻んだ。この作業は後に能率的な押切りに進化した。
押切りには2丁切りと3丁切りとがある。
<現在>
刈り取った藍は、刈り株の上におき天日で両面を乾かした後、庭に取り込み、カッターで5cmほどに裁断する。
藍粉成し(あいこなし)

藍粉成し(あいこなし)

刻まれた藍は翌朝ムシロ上に広げて乾燥する。この間、唐竿打ち、藍摺り、チビ箒による反転・風やりなどが行われ、よく乾燥して葉と茎とに分ける。
<現在>
大型扇風機の風力によって葉と茎に選別し、仕上がった藍の葉は「葉藍」と呼ばれる。
葉藍の俵詰

葉藍の俵詰

乾燥した藍はこれを葉藍と呼び、上部を燐・中部を銅・下部を元葉といい、各々俵に詰める。一般の藍作農家はこれが最終の作業で、この葉藍を藍師や仲買と換金する。
<現在>
葉藍は『ずきん』と呼ばれる専用の保存袋で、すくもの製造まで保管される。
葉藍の寝せ込み

葉藍の寝せ込み

葉藍に注水して寝床に入れる。スクモ製造の第一歩でこれを寝せ込みという。即ち発酵に相当する。
<現在>
9月上旬よりその年の「すくも」作りが始められる。
約3トンの葉藍を積み、適量の水をかけよく混ぜ合わせ1mの高さに積み上げ「寝せ込み」にはいる。寝せ込み後5日毎に水を打ち「切り返し」作業を行う。切り返しで行う水打ち作業は、すくもの良し悪しに大きく影響するので、長年の経験を積んだ「水師」が管理する。
スクモの篩通し(ふるいとおし)

スクモの篩通し(ふるいとおし)

藍が密着して固形化しないよう篩通しを行い、また切返しなどをして発酵を平等にする。「荒通し」「中通し」「上げ通し」と3回行なう。
<現在>
スクモの「切り返し」の時、「通し」という作業を行い、すくもがムラなく発酵するように「ふるい」にかける。現在は10月下旬に「中通し」、11月下旬に「上げ通し」を行う。そして、この後も「切り返し」を続け、12月まで計22~23回目の「切り返し」時点で仕上がりとなる。
圧石と縄巻

圧石と縄巻

施水・篩通し・床かえしを繰返し、完全なスクモに近づくと肩当てを施し、肌帯・上帯をかけて、その上に圧石を置く。
<現在>
十月中旬頃より気温の降下に伴い、一定の温度(75℃)で発酵させるため「ふとん」と呼ばれるむしろを着せる。
藍搗き(あいつき)

藍搗き(あいつき)

スクモを藍臼に入れて斑なく搗く。上物の場合は音頭取りがあって、搗手は囃し立てて一斉に槌が下がる。その音は実に物凄いものである。近年藍搗きは土煉機に変わり、この風景は亡んだ。
<現在>
現在はスクモのままで出荷するので、藍搗きは行っていない。
藍玉の俵詰

藍玉の俵詰

搗き上がった藍は藍切鎌で切り、軽量して俵に詰める。この藍俵には藍師の大印と小印とが玉墨で記される。
<現在>
寝せ込みから数えて100日で仕上がったすくもは、屋号の印を押した「かます」に1俵当たり15貫(56.25Kg)詰めて、全国の紺屋に向けて出荷される。
藍玉審査と商談

藍玉審査と商談

藍大市ではいちいち手板仕法によって品位を審査し、値入と商取引が行われ、審査の結果は投票によって入賞者がきまる。
<現在>
現在でも品位の鑑別に手板法が受け継がれている。
藍大市の賑い

藍大市の賑い

大市の審査によって最優良品には随一、次位に天上の賞幣板が授与せられ、入賞者は最大の栄誉である。
この受賞は後に瑞一・準一・天上の3等級となり、現在に及んでいる。
<現在>
現在はこのような市はたたない。
藍玉の出荷

藍玉の出荷

大市で商談の成立に伴い、各々荷主の藍玉は買い手へ向け出荷せられる。
<現在>
藍商にはそれぞれ専用の積出港があって、阿波には今もその名残が残されています。